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zoom RSS デマの功罪、その真の意義

<<   作成日時 : 2018/06/18 21:17   >>

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 一口にデマといったら無限大の広がりがありそうだが、今日の北大阪地震では
早速、デマがツイッターで飛び交ったとか、それを非難する意味での報道もあった
。悪乗りというか、おもしろおかしくが嵩じてのデマになるのかどうか、今日は「シマ
ウマが脱走」、「京セラドームの屋根が破壊」、嘘と分かってもおもしろいといったら
叱られるだろうか。

 デマの悲劇ではあの関東大震災直後の朝鮮人虐殺、都知事の小池は追悼の
メッセージを拒否した。デマの「功罪」を考える場合、現実、まず入手は不可能な
終戦直後の出版「デマの功罪」(昭和24年4月1日印刷!)が挙げられる。

 その目次は「デマを解剖する」(阿部真之助)、「デマの構造」(清水幾太郎)、「
デマの心理分析」(南博)、「デマの生態」(大宅壮一)、「日本の歴史はデマで作られ
た」(田村栄太郎)とそうそうたる面々である。

 「デマを解剖する」(阿部真之助)は

 「わが国の軍人政治家は、実力を行使することによって信じべからざるデマを、
無理に相手方に信じさせようとしたのである。私たちは八紘一宇といい、大東亜建
設といい、世界の誰も信用しないものを、私たちは自分のデマを、自己催眠的に
妄信して、これを世界に売りつけようとした」

 南博はいかにも心理学者らしく理屈をこねて分析している。デマを「下向型」、「上
向型」、「水平型」に三部類している。

 下向き型は権力者側から組織的に作られて、「一見、事実のニュースのように広汎
に伝えられる」というデマ。例を挙げれば無限にありそう。終戦直後なので

 「一例は、日本軍が満支の占領区域において行った宣撫班活動が挙げられる。そこ
では皇道とか王道楽土という美名の下、最悪の条件に苦しむ占領国民に対し、偽善
的な宣伝工作が行われた」

 大宅壮一は民衆側からのデマは、タブーへの挑戦、反抗という意味もこめられてい
ると指摘する。

 「タブーの存する所、必ずデマがある。ある時代のデマの量は、その時代のタブー
の威力に比例する」

 その例で五・一五事件のときに流されたデマを取り上げている

 「例えば、高橋是清は東北生まれなので、普段から裸で寝る習慣になっている。
襲撃した軍人が夜の寝室に乱入して寝ている布団をまくったら彼は素っ裸であった
。そこで襲撃した兵士は高橋に服を投げつけて『高橋、これ着よ(是清)』といった」
 
 また「輿論科学研究所員」による戦時中の流言飛語の統計もある。昭和18年11月
から昭和20年5月までの流言飛語の数をグラフ化したものである。

 「曲線が月を追って増加しているのは、戦争の進行に連れて流言が増加したことを
表している」

 昭和20年1月に千葉県で警察により、採集された流言。

 「すぐに戦争が終わると予言して死んだ赤ん坊の話」が「赤飯にラッキョウを添えて
食べれば、爆弾にあたらない。これを聞いて三日以内に食べないと爆死する」という
東京下町での採集された流言と複合されて

 「千葉で生まれた赤ちゃん、が戦争は日本が勝つから赤飯とニラを仏様にあげろ、
と言って死んだ。後に棺おけのふたを開けたら死体は消えていた」

 さて、最近はもうネットの時代である。昔から信じられないほど、思うようにデマを
流そうと思えば流せる次代である。その意味では、くだらないが反抗的な意味での
デマも思うがまま、であるかのようだ。

 

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