つぶやき館

アクセスカウンタ

zoom RSS 芥川龍之介の女性を巡る激しい嫉妬

<<   作成日時 : 2018/08/01 00:01   >>

トラックバック 0 / コメント 0

  
画像
芥川は不倫の多い作家であったように思える。死の前年でも、心ひそかに恋
焦がれる女性がいて、この噂は文壇でも広まった。その心情を旋頭歌の連作を
発表したりで、・・・・・「明星」に発表した。

  むらぎものわがこころ知る人の恋しも

  み雪ふる越路のひとはわがこころ知る

  確かに言われるように万葉調である。しかも露骨。万葉の恋の歌をなぞってい
るかのようだ。

 作者の芥川は都からどこかの地方の町に来た、その町には温泉がある。そこで
「越路の人」を知った。

  ゑましげに君と語らふ君がまな子

 要は子どももいる人妻である。自分がそのこのように語らえないのか、・・・・・と
云う嫉妬の感情が伺われる。

 腹立たし君と語れる医者の笑顔は

 馬じものいばひ笑える君のしぐさが


   好きな女性が誰か他の男と寝る、交わるのを思うと嫉妬をかきたてられる、まあ
ありがちにせよ、芥川はまだ若い。いとしい人はこの馬面と毎晩寝ている、交わってい
るのだから。

  ここで芥川のキャラクターを考える際、女性においての嫉妬深さである。「藪の中」
の妻を犯されるあの男の心理は芥川のあるいは日常的な心理で、じつはこれこそが
自殺の要因となったのではと思われるのである。

 事実、芥川のもっとも親しい友人である小穴隆一によれば「藪の中」は芥川自身
の悲痛な感情を架空の創作の人ごとみたいに書いた作品だという、

 それは芥川の弟子的な存在の南部修太郎とも芥川の彼女が関係していたという。
逆ならいざ知らず、芥川の彼女を南部が掠め取った、激しい怒りと嫉妬の感情が芥
川に噴出した。まさしく自分は縛られて目の前で妻を犯される「藪の中」の夫、武弘
は芥川自身であるという。

 芥川は無二の友人の小穴隆一に

 「自分は南部修太郎と一人の女を知らないうちに共有した。それを恥じて死ぬ」
という数十字の遺書を小穴隆一に渡したという。武弘の自殺は、芥川の自殺の予
兆であったという。

 で、この小穴隆一の証言を吉田精一は「私は信じられない、信じない」と述べて
いる、確かに突拍子もなさそうだが、これは吉田精一の人生経験の不足、洞察の
欠落というべきである。

 つまり芥川はこと女については非常に嫉妬深かった、それが実は自殺までもたら
したとい下世話みたいで実は真実という現実の姿を吉田精一が理解できないので
ある。

 1924年、大正13年7月、芥川は軽井沢に出かけ、ひと月ほど滞在したが、そこで
その時、片山広子、アイルランド文学者としては松村みね子、に激しい情動をおぼ
えたのである。広子は夫ら家族とともに避暑に来ていた。旋頭歌連作には、その
時の心情を示すものが

 言にいふにたへめやこころ下に息づき

 だが、その広子の寝姿、夫への嫉妬の歌があった

 こよひはきみも冷やかに

 ひとりねよとぞ祈る

 他の夫婦のことだから芥川も余計なお世話をするものである。まだ若い芥川と
いうべきであるにせよ、嫉妬深さは明らかであろう。

 思う人にはなんとしても夫とでなく一人で寝てほしい、甘いがこれが芥川である


 しょせんかなわぬ思いである、その後諦めがついた、にせよ嫉妬の感情が消え
去ることもない。このような精神的傾向は長男の比呂志によく伝えられている、と
思うのは私だけであろうか。

月別リンク

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文
芥川龍之介の女性を巡る激しい嫉妬 つぶやき館/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる