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zoom RSS 「烟草の花」北原白秋は「カルメン公演」の歌の歌詞

<<   作成日時 : 2018/06/01 21:06   >>

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 歌人、北原白秋の無類のタバコ好き(烟草という漢字を当てている)は周知の事実
であった。「煙草のめのめ」という題で、大正8年1月に芸術座で公演された「カルメン
」で歌われる歌の歌詞としてであった。スペインのカビラの煙草工場で働く女工のカル
メンが歌う。そこには自堕落で自暴自棄な雰囲気が求められたから、・・・・・、こんな
歌詞だった。

  煙草のめのめ 空まで煙せ  どうせこの世は癪のたね 煙よ、煙よ、たゝ゛煙

 一切合切みな煙

  この白秋の歌詞をかってJTがそのサイトで掲載していた、だが説明が間違ってい
た。
  『たばこのめのめ、空までけぶせ、どうせこの世はシャクのたね」これは戦前、学生
たちの間で愛唱された一世を風靡した「たばこの歌」で愛煙家で知られた詩人、北原
白秋の作品です』

 白秋はさりとてこんなヤケクソな自棄的な煙草を愛好したのではない。「邪宗門」の中
の「煙草」

  黄のほてり、夢のすががさ

 さはあまきうれひの華よ

 ほのかに汝を嗅ぎゆくここち


  誘惑の、あまきうれひの華であった。

 白秋という人はよほど煙草(烟草)に愛着があったのか、大正5年6月に南葛飾に
転居後、「紫烟草舎」を創立し、その機関誌として「烟草の華」を11月に創刊した。

 だがこれは意外にも「紫烟」とはタバコの煙ではなく、新妻が田舎で夕食の煮炊き
する際に出る煙のことである。白秋はここで門下生、弟子たちの単価を選び、「烟草
の花」に掲載した。表紙は文字通り可憐な煙草の花のスケッチが印刷されていた。

 だが「烟草の花」は第二号で終了となった。

 さりながら表紙の裏には「烟草の花の言葉」として以下のものが載っていた。

 「さながら地面から湧き上がったもののごとく、私たちの命は常に新鮮であらねばな
らぬ。そうして日光と雨露の恵みとによりて、素直に、いきいきと、みづみづしく、その
根を肥やし、芽を育み、茎を伸ばし、その葉を深くひろく厚く大きく、しかも原色ばかり
の緑を吹く風に颯爽と翻したい。而して見よ、これから匂いの高い透明色の,何の
雑気もない自分自身の花を、幽かでもいいから開いてみるのだ。空は白く光は明るい
、滴るものは愛ばかりだ。私達は裸で、私達の呼吸は軽い、私達は嬉しい、ただ私達
自身がいとおしい、さながら地面から湧きあがったものの如く。

 タバコのイメージもここまで健康的なら現実離れもはなはだしいであろう。

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