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zoom RSS 少年探偵団の時代とその本質

<<   作成日時 : 2018/04/24 11:43   >>

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少年探偵団といえば江戸川乱歩の作品だが、実は横溝正史にも少年探偵団
はあってある程度の作品数がある、もちろん横溝正史は江戸川乱歩とあまりに
親密だから、別に乱歩が文句を言うはずもない。ともかく普通に少年探偵団といえ
ば江戸小川乱歩、小林少年、明智小五郎、怪人二十面相であるが、・・・・・。横溝
正史も戦前から数多くの少年ものを書いている。

 小学生で仲間を組んで探偵団を作ろう、それが実際の犯罪捜査、・・・・ありえな
い夢みたいな話にしても、かっては子どもたちに其のような話が持ち上がった探偵
団ができても不思議でない時代だった、今みたいに都会はマンションだらけ、空き
地には有刺鉄線、という時代じゃない。まだちょっと郊外に出れば自然がそのまま
大都会でさえ残っていた、空き地で遊ぶのは子供の特権、子どもたちが集まって
半ば冒険あそびはある意味、普通であった。学校が終わったら、また休みは子ども
たちが集まっていろんな場所に行って遊ぶ、グループで、ということが当たり前な
時代、今みたいにイジメで徒党を組むくらいという卑劣な時代じゃない。

 最初は1936年塗布類が戦争中段、それから戦後、乱歩の少年探偵団では東京
タワー落成くらいが時期的には最後となる。戦争の時代はイヤだ。だが、特に戦後
、何か解放された気分で、焦土の貧しさからの出発であったが、そこから子供の時
大が始まったといえる。冒険ワクワクの子どもたち、環境もそれにかなっていた。

 横溝正史版の「少年探偵団」其の中の「金色の魔術師」

 「少年は誰しも怪奇だの冒険だのに、心ひかれるものだ。少年たちは探偵小説
や冒険小説を読みながら、もし自分がこの物語の主人公だったらと、ひそかに胸
をおどらせるのである。・・・・・山本少年の家は、吉祥寺のおくにあるが、そのへん
はまだ郊外地で、あちこちに雑木林があったり畑があったりまことにさびしい所で
ある。ところがその近所に、古ぼけた煉瓦造りの洋館があった。・・・・」

 至って単純な文章の提示するなかにかっての日本の少年たちのおかれた冒険
に通じる環境が描かれている。まだまだ自然が残されていた日本、子どもたちが
自由に冒険あそびできた日本である。

 キテレツ大百科の中で、アニメだが、勉三さんが「昭和30年代は日本の子どもた
ちが一番幸せな時代だったんですよ」というセリフ、これは誠に図星でさらにいうな
ら、昭和30年代前半というべきであろう。自然は残されていた、商店街の時代の日
歩ん、どこの家にも同年齢くらいの子供がいてお互いに上がり込んで遊んでいた。
近くの山や川に言って遊んでいた、空き地は出入り自由、そこで遊べた、・・・・・
町は子どもたちの声で賑わっていた。いつしかほとんど子供の遊ぶ声も聞こえない
日本になった。

 乱歩の少年探偵団、代表的な「透明怪人」、・・・子どもたちが透明怪人を追い詰
める、空き地に入った透明怪人から服が消え去る、・・・・そこにはなにもない、あ!
透明だ、・・・・・実は悪人たちが上から紐で衣服を操っていたに過ぎない。

 これを読んだら、・・・あ、大人たちも子どもたちと遊びたかった、・・・。。そうい時代
だったのだと、・・・心和む思いがする。そこには子供の夢だけではない、大人の夢
が託されていたのではないか、・・・・。

 

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