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zoom RSS 「松本人志と共謀罪」弱者を踏みつける笑い (中村うさぎ氏)

<<   作成日時 : 2018/03/30 01:40   >>

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昨年、2017年7月の「週刊金曜日」の「松本人志と共謀罪」特集はまさに出色の
内容であり、「週刊金曜日がすごい」と話題にもなった。何編かの寄稿があるが、
その中で中村うさぎ氏の「『秘書はわざと録音』発言と弱者を踏みつける笑い」、そ
こにはネトウヨ種族のいつもの「弱者、被害者を嘲り、誹謗中傷する」という下卑た
卑劣な態度が、もちろんここでは松本人志の態度、言動が糾弾されている。


 「秘書はわざと録音」発言と弱者を踏みつける「笑い」     中村うさぎ


  私は松本人志氏が共謀罪に賛同しようと、退屈な(私にとって)映画を作ろうと
、別に彼自身を非難するつもりはない。それらは全て言論の自由、表現の自由の
範疇内であるからだ。

 ただ『ワイドショー』にて彼が豊田真由子氏のパワハラ事件に関して発したコメント
については、聞き捨てならないものを感じた。彼はパワハラ被害者である秘書がそ
の一部始終を録音していた件を「わざと録音している」、「誘導している」と評し、あた
かも秘書が悪意を持って豊田氏を陥しいれようとしたかのように印象づけた。

 パワハラ被害者やDV被害者が録音や証拠写真を撮るのは当たり前のことである
。何故なら、その種の被害は口頭で訴えても証拠がないと相手にされなず泣き寝入
りにあんるケースがあるからだ。あの録音を「わざとやってるんだろう」とか「挑発して
被害者ぶっている」などというニュアンスでコメントするのは、件の秘書のみならず、
この世のすべてのパワハラやDV被害者に対する無神経な侮辱である。

 DVやパワハラの被害者はたいてい、加害者より弱い立場にあり、世に訴えかける
には相当の勇気と覚悟が必要になる。レイプ被害者もまた然りだ。彼らは彼女らが
決死の思いで奮い立ち、被害を訴えた時に、被害者に対して「おまえのほうが悪いん
だろ」などと心無い発言でバッシングっする人間はかなりいて、それが被害者をますま
す傷つける。いわゆる「セカンドレイプ」と呼ばれる現象だ。松本氏の発言はまさに「セ
カンドレイプ」だという印象を私に与えた。弱き者の必死の勇気を踏みにじるばかりか、
揶揄したり攻撃することでズタズタに切り裂く。しかも自分は何ひとつ傷つかない高み
に立って・彼ら彼女らが受けた傷に塩を擦り込むのだ。これほど残酷な行為があるだ
ろうか?セカンドレイプをやる人間がいる限り、すべてのレイプ、DV,パワハラ被害者
たちは世に訴える勇気を永遠に挫かれるのだ。

  それとも憲法よりご自身の方が正しいと?

 以前、松本氏と同じ吉本興業の島田紳助氏が「態度が生意気」という理由で女性
マネージャーを殴打した事件があった。いくら相手が生意気であろうが暴力を振るっ
たらいかんだろうと私は思ったのだが、その際、同事務所の売れっ子芸人が「紳助
さんが殴っていなかったら俺が殴っていた」と堂々とコメントし、私を大いに呆れさせ
た。

 「殴られたやつが悪いんや!下の者は上の者に殴られても文句言えんのや!」と
いうのが吉本興業の体質なのであれば、今回の松本氏の発言もむべなるかな、で
ある。パワハラという概念もなく、ただただ盲目的に先輩芸人に追随することだけが
求められる「マウンティング社会」では、豊田真由子氏に反撃した秘書が悪い、とい
う理屈になるらしい。何故なら、ヒエラルキーの下層に属するものは、人権なんかなく
て、殴られても当たり前という犬同然の存在だからだ。

 うわぁ、怖い。こんな感覚を仲間内で共有しているならともかく、公の電波で当たり前
に言っちゃうんだから恐れ入るわよ。吉本興業内では知らないが、この現代社会では
ね、いかなる暴力も正当化されないんですよ。人権とか平等とかという言葉を薄っぺら
な綺麗事と思っているかもしれないけど、だからといって他者の人権や平等を無視して
いい、ということにはならないの。日本国憲法の基本理念でしょ、それともあなたは憲法
より、ご自分のほうが正しいと思っていらしゃるのかしら。

 吉本帝国の王族たちは裸の王様たちである。帝国内でどんなルールが横行しようと、
それはヤクザ社会と同じで「どうぞご勝手に」であるが、そんなものを社会常識だなんて
思ってはいけない。ましてやその理屈を帝国以外にあてはめて、、赤の他人にセカンド
レイプまがいの誹謗中傷を浴びあえるなど論外であろう。

 被害者の気持ちを矮小化する權利はない


  王様であろうと一介の無名人であろうと、メディアでコメントするのであれば、自分の
発言に責任をもつべきである。しからば松本氏は、パワハラ被害者の録音行為を批判
した正当な根拠を示していただきたい。パワハラのみならず、夫に殴られる妻や性的
虐待を受けた女子達に対して、納得の行く釈明を求めたい。被害を録音したり、証拠
写真を撮るのがなぜいけないのか、そうでもしなければ誰も真剣に耳を傾けてくれない
からではないのか。・・・・・・何度もいうがあなたの発言はセカンドレイプに等しい。その
セカンドレイプのせいで自殺する被害者もいることを、あなたはご存知なのだろうか。それ
とも例によって「自殺した奴が被害者ぶってるだけ」という弱者たたきの理屈で片付ける
のだろうか。・・・・・・


   お笑いとはなにか?と昨今のバラエティー番組を見て思う。これはあくまで私見で
あるがお笑いとは風刺であり、権力への抵抗であり、弱者の側からの痛烈な反撃であ
ってほしい。しかるに弱者を揶揄したり踏みつけたりする「笑い」を私は好まない。

 お笑いには毒がないと面白くないが、その毒は愛に裏付けされていて初めて輝くので
ある。お笑いが弱者を叩いて面白がるものに成り下がったら、それは単なるイジメでは
ないのか。やっている本人は楽しいだろうが、見ている人は不快になる。本気のパワハ
ラや暴力、イジメが舞台裏で横行しているなら、笑えないどころか危機感を覚える。



 

  

 

 

 

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