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zoom RSS 憲法「緊急事態条項」をマコと辛淑玉が斬る

<<   作成日時 : 2018/03/21 22:52   >>

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 この3月9日にドイツに移住された辛淑玉(シン・スゴ)さん、思うにいじめ発祥にネトウヨ
の恰好のターゲットになりやすい在日の女性活動家、のお一人である。日本を離れたの
は賢明な選択だったと思う。それと「おしどりマコ」さん、神戸市出身、鳥取大医学部の
生命科学科を中退し、横山ホットブラザーズの横山マコトの弟子になられ、芸人に。よしも
とクリエイティブ・エイジェンシー所属、原発事故や様々な問題に鋭い質問を放つ。第22回
平和・協同ジャーナリスト基金奨励賞受賞、『DAYS JSAPAN』編集委員、お二人が雑誌
において「緊急事態条項」などについて論じ、語り合った。ドイツに移住された辛淑玉さん
の貴重な置き土産かも。

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 この日本では「緊急事態」はしょせん、必ず起きる、それを口実にデモクラシーを制限
したい、ひいては平時でもデモクラシーの制限を行いたい、という邪悪な本音を見てとる
しかないだろう。

 辛:緊急事態条項をどう思う?

 マコ:自民党憲法改正草案を見て気になっていました。私は1995年の阪神大震災を
経験し、緊急事態では中央政府でなく、いかに現場で独立した判断ができるかが重要
だと考えていました。だからこの条項は、災害に備えるのが目的ではなく、政権が全て
を仕切りたいから言い出したなと思って怖くなりました。

 辛:私は阪神・淡路大震災の数日後に現地に入ったけど、政府の指示を待っていた
ら死ぬと思った。福島の原発事故のときも住民に情報が行かなくて危険な方向に逃げ
ることになっったでしょ。現場に情報と決定権がないと住民の命は守れないのに緊急事
態条項では政府の権限を強化しているだけ。

 マコ:Jアラートをバンバン鳴らして「緊急事態」というのは政府が作って居ると思います
 。

 辛:そう、Jアラートの対象地域にいる在日コリアンの人は「自分は北朝鮮とは違う」と
説明できないじゃない。恐怖を感じていると思う。関東大震災の時、9月2日には戒厳令
が布告されて、パニックになった人たちが  朝鮮人を殺していった。福島でも「外国人
が泥棒をしている」とか嘘の噂がものすごい勢いで流れて、多くの人が信じた。緊急事態
になると殺される人が必ず出ると思う。でも「緊急事態条項」は「災害のため」と説明され
ることが多いですよね。

 マコ:そうなんですよ、災害を理由にするのは100%間違いです。阪神淡路大震災をきっ
かけに、都道府県のDMAT(災害派遣医療チーム)ができました。中央発信ではなく各
都道府県の要請で、各地の消防署と連携して、医師と看護師たちで作る小さな医療チー
ムが48時間以内にかけつけるという仕組みです。現場判断で動くシステム作りが始まっ
いるのに、なんで今さら中央集権ってことです。

 辛:政治の今の状況では、国会で緊急事態条項だけが通る可能性もゼロではない。
そうなった時に、何が制限されると思う?

 マコ:情報です。政府からしか情報が来なくなることが一番怖いと思います。福島の
お母さんに聞いたんですが、原発事故が起きた時、学校の保護者会などで先生から
、「インターネットから情報を取らないでくれ、学校からの情報に揃えてくれ」と言われた
そうです。その方はその瞬間に自主避難を決めたそうですが、この時は選べる状況だ
ったから、まだマシでした。緊急事態とされてインターネットやメディアすら情報が取れ
なくなったら本当に怖いと思います。

 辛:情報の次は「メシ」=「職」を握られ、そして財産を吸い上げる仕組みを作ると思
う。人は財産と仕事を握られた、その決定権者にほぼ逆らえない。これは小さな事件
だけど、沖縄で反基地の情報を発信していた若者が、ある日、突然、郵便貯金を一時
的に停止された。郵便局は「独自の判断」としていますが、本当にミスであったかのか
もしれないけど、権力ならやりかねないと思いました。こういうことを合法的にやれるよ
うにするのが「緊急事態条項」、皆を怖がらせてデマを流し、権力側が金儲けする。
10月1日に米国のラスベガスで起きた銃乱射事件の後に、銃を扱う企業の価値が一気
にあがったし、恐怖をもたらすことで儲かる人がいる。緊急事態条項はそのための打出
のような気がする。福島の原発事故ですら、世界に対する原発安全宣伝に利用してい
るんですから。

 マコ:2012年のOECDのNEAの国際シンポジウムを取材し、東大にいきましたが、い
たのは「読売新聞」と私だけ、しかも3日間の全行程を取材したのは私だけでした。で
原子力推進お研究者と仲良しになれました。日本の研究者が「このシンポジウムの
本当の目的を教えてあげようか」というので、「今までは『事故は起きない』という原発
のセールスをやってきたが、技術力が高いと思われた日本で事故が起きたので、『今
後は事故が起きても大丈夫』というセールスに切り替えるため」だそうなんです。「被爆
の恐ろしさを知る日本だからこそ、核の被曝と違い、原発の被曝は恐ろしくないという
アピールはいいモデルケースになる」と言われました。

 辛:つまりこの国の為政者は国民の命を金に換えたいんんだ、その時、ターゲットに
なるのは、沖縄で反基地闘争をやっている人たちとか、私にみたいに朝鮮半島に出自
を持つmのなんだろうな、それにどう抗するのか、緊急事態条項が通ったら、憲法を
通り越してでも何でも出来るということ、規制するものがもうないだから何でもやる、私
だって権力を握ればやるかもしれない、

 マコ:権力は本当に何でもやると思います。

 辛;改憲案が発議され、国民投票になったら、その一票がない私は、他の有権者の
良心にすがるしかない、自分が無力だということを思い知らされます。必死に訴えて
も訴えても自分の中で言葉が空回りしているんです。どうして怖いのか、ということが
相手に伝わっていない感じ、これは自分の課題です、マコさんは「自分の言葉が届か
ない」と感じたことある?

 マコ:相手を理解できないと思った瞬間に言葉は届かなくなるので、どうしてそうなる
のか、一旦理解しようと思って、ネットで「保守速報」とかを読みます。

 辛:アハハハ、じゃあさ、今の若い子はなぜ自民党を支持するのかわかる?

 マコ:あまり未来に希望を持っていない人たちが安倍政権を支持しているように思え
ますね。「政治がおかしいよ」という若者は教育を受けているか海外留学の経験がある
人が多い。環境が考え方の差を生むなら格差問題です。格差を感じている人たちが
緊急事態条項を支持している気がします。

辛:でも安倍政権を支持してる若者たちこそ、一番安倍政権に蝕まれているんだと
思いますよね。

 マコ:彼等が一番「恐怖のコントロール」を受けやすくなっていると感じます。緊急事態
になれば格差がなくなると思っているということもあるんですね。

 辛:私は3・11で日本人、社会が一気に変わってしまったと思います。信じていたもの
が崩れた時に人間はむごくなると感じました。生き残りをかけた戦いの時、誰かを踏み
つけて奪っていくということが社会全体に浸透したと思う。私はその「誰か」と名指しされ
る存在だから、58歳ですが生まれてから今が一番怖い、残ったエネルギーと人生の時
間の中で何をしなければならないのか、ここ数年の悩みです。マコさんは3・11以降の
人生にジャーナリズムの世界に入ったじゃない、どうしてそんな人材が育ったの?

 マコ:小さいときから調べるのが好きだったし、小学生の時、親戚中の人達に、終戦
の日、どこにいてどう終戦を知ったか、ヒアリングしたことがあります。あと、外食はカツ
丼と決めて、カツ丼が何切れで、付け合せは何かを3年間くらい記録したことがあります
。初めてアリを見たのはどこでどういうサイズだったか、調べることが多すぎて、生きて
居るだけで忙しかったですね。

  辛:どうして研究者にならなかったの?

 マコ:なろうと思ってました。鳥取大の医学部の生命科学科に入って研究の道にと
考えていたんですが、阪神淡路大震災があって、いろいろ考えた末に退学して芸人
になりました。東日本大震災があって取材を始めてから、私にとっては「どうやったら
みんなで幸せに生きていけるのか」という点で一貫しているんです。私は知ることが
一番の力だと思います。

 カナダではどうやって放射性物質の処分場を決めるのかといえば、「議論によって
得られた合意でないとdリチュな結論ではない」という「熟議の民主主義」という考えを
採用しているんです。そのためにはすべての人が等しく情報にアクセスできないとい
けない、その権利が必要です。それには教えてくれるのを待っていてはいけない。こ
チラから積極的に知りに行かなければならない。民主主義の議論は各自が勉強しな
いと始まらない。憲法でも原発でも皆、自分好みの情報しか持ってないんです。

 嫌いな者たちとの付き合い方

 辛:ネトウヨは特にそうだよね

 マコ:平行線で一生交わらない、でも一方が他方の論理を理解すれば交わるんです
。亡くなられた夢路いとし・喜味こいし先生は「成長するには自分の嫌いなものをあえ
て見ろ」と。

 辛:精神衛生上はすごく悪いよね

 マコ・でもそれが出来ないと芸人にはなれないし、偏ると云われた。それは取材する
ようになって痛感しました。

 辛:じゃ、マコさんにすればずっと芸をやり続けているという感じでしょうか?

 マコ:そうですね、私は人になにか伝える時、一番効果的なものは口コミだと思いま
す。自分の半径5メートルを変えていくという決意をしたら、社会が変わるんじゃないか
と。それを実践しているのは創価学会の方々です、芸人には学会の方が多い、「創価
学会や公明党のことを聞きたいので飲み会を開きたい」と言って、めちゃくちゃ話を聞
いたんです。そして「これは負けるわ」と思いました。病気の人が出たら車を出したり
、困っている人の手伝いに行ったり、そしたら「お世話になった」で票を入れるんです


 辛:国家的なもんじゃないセーフティネットですよ、だから強い。自民党もそう、自民
党と公明党はその助け合いを選挙につなげているんです。

 

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