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zoom RSS 戦前回帰への見果てぬ夢をもたらし続ける国家神道ファシズムDNA

<<   作成日時 : 2017/04/01 15:34   >>

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  森友学園、安倍昭恵のいささか馬鹿騒ぎに隠れていても、全く確実
に進行している最大で重大な影響を与える政治現象は、日本会議を原
動力とする改憲運動、ただ一般的な意味での改憲ではなく戦前回帰を
目指す手段としての改憲である。それは日本会議が大きく関与して自民
党が下野時代出来上がった「自民党改憲草案」がその一つのランドマー
クである。ここにおいては国民の権利を国家権力の暴走から守るという
民主主義本来の思想は失われており、憲法とはファッショ的政権による
国民の権利抑圧という倒錯した考えが貫かれている。現在の日本会議、
自民党などによる改憲運動も、いわば「憲法が盗まれた」状態への回帰
、戦前回帰、明治以降、敗戦までの国家神道・近代天皇制ファシズムの
再現という目的に沿ったものである。

 現在進行中の、「戦前回帰」という目的のおよそ世界の常識からかけ離
れた本末転倒の「改憲」運動は実際、戦後すぐに神社本庁、最初は改憲
というお題目でなくても、始まったといえる。神社勢力が中心となり、宗教
右派、右翼文化人、右翼財界人などが、いわば多方面的な右翼ネットワ
ークを組織すること自体はすでに昭和30年代に確立されていた。現在の
日本会議はそれに実際の運営、活動を生長の家右翼学生運動出身の
日本青年協議会が行っている点に特徴がある。衛藤晟一のように日青協
の出身で現実に自民党議員、首相補佐官など自民党との一体化も著しい。

 だがこれは非常に奇異でおかしな話である。主権在民の否定、記紀の
絶対化による、これも絶対化された万世一系による現君主の「現人神」
化、国民の権利はこの記紀の絶対化による天皇主権を決して侵さない
範囲内、現実の国家は官僚機構、警察機構、近代教育制度によるガチ
ガチのファシズム、度重なる外征戦争はますます規模を拡大し、ついに
は全世界をと云って良い国家に宣戦布告されて焦土化、無条件降伏。
このような日本が「回帰すべき本来の日本」とは常識的に考えられない
が、そう思い込んでいるのか、何か他の意図、ファシズム推進の本音が
あるのかどうか、その歴史観の修正は頑として拒否する姿勢。日本の戦
後の右翼運動がそうであったにせよ、この時期になって政権が民間右翼
団体と一致団結し、あってはならない戦前の権利蹂躙の国家神道ファシ
ズムの社会に本気で回帰させようとし、その手段が改憲、その改憲のた
めのお試し改憲が「緊急事態条項」新設とは、世界歴史上の奇怪な事件
である。

 この異常さは何に拠って説明が可能なのか?である。

 だが、突き詰めていけば、すべて「戦前回帰」、「明治創設の価値観、制
度を絶対として、それが本来の日本の伝統でなくとも未来永劫、不朽の伝
統で回帰すべきもの」という考え、思い込みがなぜ生まれて21世紀にもな
って現実に日本を動かそうか、というこの世界史の不思議というべき、
事象である。

 戦後間もない神社本庁の発足、その時点ですでに明治以降敗戦まで
の日本の「在り様」、すなわち国体の復活は打ち出されていた。一貫して
神社本庁による「歴史と伝統、国体」に基づく国家体制への回帰、「大
日本帝国憲法、教育勅語の復活」があたかも遥か過去から続いてきた
「日本のあるべき姿」への回復運動である、という奇妙な認識は現在の
日本会議へそのまま100%受け継がれている。

 「大日本帝国憲法」、「数知れぬ明治創設の制度、祝祭日、祭祀」、
「教育勅語」などで規定される国体による国家体制の、「明治以降敗戦」
までの日本に回帰を、改憲という手段で実現しようという、「見果てぬ夢」
が存在するのである。

 かって行われた「紀元節復活」、「一世一元制度」という単一の目標で
はもはや満足せず。改憲という手段で「明治以降の戦前に回帰」という
遠大にして大規模な政治運動、闘争に乗り出した右翼運動が、日本会
議という大右翼組織の成立に結びつき、ほぼ政権と一体化、自民党と
の一体化も果たし、21世紀においてその政治的目的の本番を迎えた、
という状況である。

 そこで3月29日、改憲を目指す集会が自民党、公明党、日本維新の会
、また民進党、などの日本会議系議員が参加して気勢を上げて開催さ
れた。下村博文や日青協出身の衛藤晟一が見える。

  
画像


 朝日記事

 「運動団体「日本会議」が主導する憲法改正派の集会が29日開かれ、各党に改正原案の国会提出を求めていく、とした今年度の運動方針を採択した。優先する改憲項目として「緊急事態条項の新設」と「自衛隊の存在明記」を挙げた。

 集会は「美しい日本の憲法をつくる国民の会」が主催。東京都内で開かれ、関係団体などから約700人が参加。自民党の古屋圭司選挙対策委員長や下村博文幹事長代行のほか、民進、日本維新の会などから国会議員計41人が参加した。

 公明党からも斉藤鉄夫幹事長代行が出席。「何より大事なのは各党合意。少なくとも野党第1党が入る形で大きな国民合意を得て、1回目の国民投票は必ず実現させる」とあいさつした。日本会議によると、同会議系の改憲集会で、公明議員が登壇するのは初めてという。」

 この改憲決起集会では「緊急事態条項」の新設、「自衛隊を明確に憲法
で認める」などが、「とりあえずの改憲のスタート」として主張されたという。

 要するに現在の改憲運動は日本会議によるものであり、さらに実質的に
自民党、安倍政権を取り込んでいるという状態である。

 改憲と云って「戦前回帰」、明治回帰のための改憲なのだから当然内容は
開明なものではありえず、その結果が自民党改憲草案である。隅々まで国民
の権利を抑制、矮小化する意図に満ちた表現であふれている。


 ★戦前回帰のための「改憲」の導入としての「緊急事態条項」

 比較的最近の日本会議による第18回公開憲法フォーラム

 2016年5月3日、民間憲法臨調は「速やかな憲法改正発議の実現を
,ー各党に緊急事態に対応する憲法論議を提唱する」

 ここの「外遊中」の安倍首相はビデオメーッセージを送り、

 「憲法に指一本触れてはならない、議論すらしてはならないなどとい
う『思考停止』に陥ってはなりません、新しい時代にふさわしい憲法を
自らの手で作り上げる、憲法改正に向かって共にがんばりましょう」

 壇上に上がった下村博文は

 「憲法第九条があるから戦争に巻き込まれずに済んだと信仰のよう
に思っている人が多い」

 緊急事態条項については東日本大震災を引き合いに出して

 「国会議員の任期は憲法に規定されているので、法律で例外を規定
できない。緊急事態が起きたら特例で人気を延長する。誰も反対する
理由はないではないか」

 基調講演の櫻井よしこは立憲主義を明確に否定した。

 「国と国民が対立し、国を縛るルールが憲法だ、という考え方は日本
になじまない」

 「日本らしさを守る、私達の憲法を目指さねばならない。そのために
各党の最大公約数といってよい緊急事態条項の新設から出発すべき
ではないか」

 登壇した出席者が次々に「緊急事態条項の新設」を主張した。「緊急
事態条項がないのは憲法の欠陥だ」と有事において政府の権限を強
める「緊急事態条項」の新設を緊急の課題、だとした。

 安倍首相が改憲の手始めに「緊急事態条項」の新設からスタートす
るというのと全く同じ発想である。首相が「緊急事態」を宣言すれば、−

「内閣は法律と同一の効力を持つ政令(緊急令)を制定できる」内閣は
国会審議無しで人権の制限を伴う立法が何でもできる、三権分立や
立憲主義は完全否定できる。

 登壇者は松原仁(民進党)、江口克彦(大阪維新の会顧問)

 中山恭子(日本の心を大切にする党代表)

 西修、青木照護 (日本青年会議所、JC副会頭)

 百地章、さらに慶応大学生の山本みずき

 などであった。

 ここで明確なのは

 @改憲の手始めの道具が「緊急事態条項」新設である。

 A日本には利権主義、憲法で国が国民の権利を侵害することを防止
する役目を負わせることは日本らしくない、・・・

 日本には立憲主義は向かない、国家主義の強化を憲法で規定すべき
というファッショ的な考え。

 B日本らしさとは国家主義の横溢である

  日本で改憲と唱える勢力、日本会議や自民党などは立憲主義の
徹底否定、憲法によって国民の権利を国家の弾圧から守る、という
考えに反対であり、憲法とは国家主義の道具であり、ファシズムの
前衛である、という何とも恐るべき考えで一致している、そのような
国家主義の専横の憲法の日本が「国家に全面的に無抵抗に身を委
ねる」日本らしい、美しい日本の憲法だ、というのである。つまり戦前
の特高が片っ端から行った拷問は、「美しい日本の光景」だというの
である。

 端的に言えば日本会議、自民党、その保守勢力は戦前回帰、といって
平安の雅ではなく、明治以降の治安維持法に血塗られた弾圧の近代
天皇制、国家神道ファシズムこそが日本本来の姿である、というわけで
ある。

 国家がいかに国民の諸権利を蹂躙できるか、それこそが日本の姿であ
ると繰り返し主張しているのである。

 
 明治維新は幕末からの神道的心情の異常な高揚で成し遂げられた。
そこで初めて近代国家として出発したはずの日本は古代的神話要素を
国家原理とした。天照大神、神武天皇以来、万世一系の天皇がこの国
を統治する、全ては天皇のものであり、天皇のためである。このおよそ
近代国家に不適合な考えが近代官僚制度、警察制度、教育制度、軍隊
を支配した。

 近代国家が続く限り、この国家神道ファシズムに規定された国家構造
が、、その時代、日本人の精神にあたかも焼きごてを押し付けられた
永遠に消せない火傷の痕のようにDNA化した、考えられる。

 明治以降の国家神道絶対強制による国民支配の結果がなにであっ
たか、宗教弾圧、思想弾圧、表現の自由弾圧、政治運動弾圧、ついに
は「国体の変革」を厳罰に処す治安維持法が制定され、改悪を重ねては
国民の弾圧にフル回転し、特高が肥大化、跳梁を極めた。たびかさなる
外征戦争ははどめがなくなり、ついには世界大戦の主役となって焦土化
してしまった。内外におびただしい犠牲者を出した。

 結果はあまりに明瞭である。だが国家神道ファシズムの中心であった
神社勢力の戦争責任の追求がなかったに等しかったこと、さらにはすべ
ての大権を握っていた天皇の責任を不問とし、天皇はそのまま憲政上の
地位を保ったこと、これが戦後すぐのファシズム再の芽を残してしまい、そ
レが遂には21世紀にファシズムの百花繚乱を生じる原因となった。

 東京裁判史観でなく国民の手で戦争責任者をさばけなかった)欺瞞が
現在の反動を生んでしまったのである。

 日本人にとって近代の時代錯誤の国家原理ファシズムが一体化されて
精神に刻み込まれた。戦前回帰、明治回帰への見果てぬ夢を夢見る
戦前を知らぬ数多くの者たちにはそのファシズムDNAは刻み込まれてい
るのである。もはや通常の理性的近代人の思惟の常軌を逸脱してコメント
すら憚られるくらいである。明治維新、その後の支配階層、エスタブリッシュ
面とであったものたちの子孫がよく見ると日本会議の要職にある者や、さ
らに自民党の世襲議員、閣僚にはウザウザいる。明治維新からの日本社
会の末路が無条件降伏の焦土化で終わったということが許容できない、と
いう心理が潜んでいることも否定できない。またそんなエスタブリッシュメン
トと全く無縁のものが戦前回帰を声高に主張するのは、戦前を知らぬその
精神が、日本人の流れる明治維新の、その後のあまりに大きな影響ゆえ
に、・・・・左翼勢力憎悪による、戦前への見果てぬ夢、となっているといっ
て、あながち誤りとはいえないであろう。

 
 
 














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