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zoom RSS 戦前回帰という右翼の方法論に潜む「優生思想」の本音

<<   作成日時 : 2017/02/27 19:11   >>

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眼前にいやというほど展開している日本会議、安倍政権などによる
右傾化劇場、そのやりかた、方法論はといえば実は恐ろしく単純でもあ
る。よにいわれる「戦前回帰」、明治以降から敗戦、日本国憲法発布に
到るまでの日本への「回帰」である。それは往々にして「伝統」重視であ
るという、「伝統」こそは戦前回帰の絶対的正当性のあかしであると言う
のである。記紀を聖典とし、その内容、天照大神の子孫である天皇を現
人神とする大日本帝国憲法、教育勅語を明治政府創宗になる「国家神
道」の教典(その他に軍人勅諭、数多くの官僚の手になる文書も付属教
典足り得るが)とする祭政一致の神政国家、それが回帰すべき「美しい
日本」であるというのである。

 日本会議のイデオロギーはこの明治以降の日本の国家構造に依存し
ており、それを言葉巧みに日青協的な言い回しでオブラートに包んでい
るに過ぎない。端的にいえばGHQが国家神道を解体したはずのわずか
二ヶ月後に早くも発足した「神社本庁」の「定款」に明確に現れている。
神社本庁の前身組織は解体されたはずの戦前の皇典講習所、大日本
神祗会、神宮奉斎会の三団体である。

 その神社本庁設立定款にはこう謳っている。

 神社本庁設立の目的は「伊勢神宮を本宗と仰ぎ、道統の護持に努
める」ため「神社関係者の総意によって全国神社を結集する」。

 明治政府創宗になる「国家神道」はそれまでの長い神道の伝統と全
く相反するドグマで覆われていた。

 すなわち「国家神道」の本質は「反伝統」である。

 天皇が天照大神の子孫として「皇祖皇宗」の神により、支配、統治を
授けられたという「国体」の概念、記紀を絶対的聖典とする必然の帰結
としての「天皇絶対主義」、

 この伝統に反する思想を絶対的伝統としてその国観による道義国家
の建設、これが戦後の神社本庁の目的であるとする。したがって天皇
の名において行われた明治以降の政治、統治、戦争は絶対的正義とい
うわけである。

 明治の国家原理をそのまま戦後すぐ、主張し始めた神社本庁のイデ
オロギーがすなわち日本会議のイデオロギーである。自民党、安倍政権
のイデオロギーである。

 「王政復古」の天皇親政、統治の国家に戻るといって、それは古代国
家ではない、封建国家から近代国家への移行に際してである。近代国
家において古代の政治神話の記紀を聖典とし、国家原理とするという
倒錯が必然的に数々の国家神道の諸制度を近代の出発において捏造
し、それを「伝統」と強弁して国民に強制する以外に「手立て」はなく、遅
れて出ていた資本主義国、帝国主義国が古代を名目としたファシズム
国家になる以外にあり得なかったのも自然であろう。天皇支配の正当性
はただただ記紀の記述の絶対化に依存するのみであり、そこから万世
一系、およそ近代国家とは考えられない虚構が正統支配の原理とされ
ているのである。

 全く新たな宮中祭祀の創造(捏造)は11種類にも及んだ。伝統的なもの
は新嘗祭、神嘗祭だけであった。明治政府の創宗宗教である国家神道
で重要な意味を持ったものは11種類の祭祀の中で紀元節、元始祭であ
った。「国家神道」の祭祀であるからにはそれまで宮中祭祀と全く無縁
であった一般民衆が近代教育制度の中で暦と一体化して国民の意識
の定着した。そのような国家神道アイテムとして新たに「君が代」が18
93年、また一世一元制度が1868年に制定された。

 ★すなわち戦後の右翼、現在の日本会議、自民党にそのまま受け
継がれる方法論は、・・・・・

 明治政府創宗になる「国家神道」の明治政府自身によって新たに作ら
れた多くの制度、アイテムを「伝統」と絶対化し、伝統ゆえに回帰は正統、
当然とする方法論である。

 王政復古といって近代国家の出発でこれを行おうとしたために、必然
的に天皇の万世一系などという虚構を統治の正当化の根拠とする以外
になかった明治政府は、本質的にファシズムの道を強力に推進した。

 戦前回帰、すなわち明治の国家神道国家体制に回帰すれば黙ってい
ても支配に好都合なファシズムになる、戦前と異なるのは回帰の保証
人としてのアメリカに対し、親米路線、自発的対米従属を貫くことであっ
た。

 ★戦前体験の全くない、また戦争体験も応召体験もないようなもの
たちが軍事に熱狂し、森友学園みたいに子供に教育勅語を唱えさせ、
軍歌を歌わし、日本会議、自民党は国民主権否定など戦前回帰にや
っきとなるのかであるが、・・・・・・

 戦前回帰を謳いさえすれば、それは即ファシズムである。戦前回帰は
「伝統」の名のもとに正当化する。全ては明治以降のものを絶対的伝統
であるかのごとく強要する。

 日本会議の運営は日本青年協議会にせよ、実質的な中心は神社本
庁、神社勢力である。最大の資金源は明治神宮である。明治政府の創
宗になる「国家神道」、その明治における創作の「紀元節」復活という政
治運動を成功させた神社本庁は建前での「伝統」固執をいいながら、アメ
リカの戦後改革の途中放棄の恩恵ゆえに自発的対米従属の強力な支持
団体でもある。この時期、日本会議を構成する右派団体が形成されたこ
とは注目に値する。

 
 ★日本の右翼とナチズムとの異常な親和性の高さ

 実はこれこそが本質論である。精神疾患、特に慢性病患者、障害者、
高齢者、排他対象異民族、これらを「生きるに値しない人間」として「安楽
死)の対象として殺害、抹殺したナチスであるが、・・・T4計画、・・・・・・

 最近の第二期安倍政権以来の風潮はますます障害者、精神疾患者、
高齢者、異民族などへの民間右翼などを主体とし、警察庁などのよる「
認知症」排除キャンペーン、メディアの付和雷同を見るにつけ、戦前回帰
という、いわば目的達成のための手段に隠れた音を嫌でも見てしまう。

 最近の高齢者、認知症の官民一体の排除キャンペーンはその典型で
あっても、学校教育、福祉予算切り捨て、学校内での異端への激しいイ
ジメ、民族差別団体の跳梁をみると、今日本で、・・・・・

 戦前回帰と同時進行の形で「生きる価値のない人間」とみなす者への
迫害、いじめ、排除、中傷攻撃、これらを行う人間たちは安倍政権への
熱烈な支持者である。障害者施設に乱入し、多数を殺害した男も安倍に
「障害者など社会に不要」と手紙を送っていた、同志と思ったからであろう


 「生きる価値のない人間」は戦地における敵軍の捕虜、また相手国の
民衆、また戦地での足手まというと軍隊が見做す自国民も含まれる。

 「戦前回帰」、その「伝統」を口実にした明治以降の多くのアイテムを
現実化することが、「生きる価値のない人間」抹殺を正当化し得るファシ
ズムをこの日本に於いて可能にする、・・・・・

 ただ無知やバカで「戦前回帰」を声高に叫んでいるのではない。現実
の日本で「生きる価値のない人間」を堂々と否定し、排除できる、という
そこにこそ、真の本音があるわけである。


 


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